アメリカへの食品の持ち込み
アメリカへの旅行を計画していて、食べ物や飲み物を持って行きたいですか？ 米国に持ち込める食品、持ち運び方法、国境でのトラブルを避けるための注意点について説明しましょう。
アメリカへの食品持ち込み：重い罰金
米国に入国する際、荷物の中に食品が入っている場合は、国境を越える前に米国税関・国境警備局（CBP）の規則に従わなければなりません。 これは、米国の輸入規制違反は高額になる可能性があるためです。
CBPは、米国魚類野生生物局、米国農務省、疾病管理予防センターを含む40以上の政府機関のために、何百もの法律の執行を担当している。
CBPの職員は常にアメリカの入国港に常駐し、探知犬とともにあらゆる脅威からアメリカを守るという責任を担っている。 CBPが発表した統計によると、2023会計年度だけで150万人以上の旅客検査で陽性反応があった。
CBPによると、空路、海路、陸路で米国に入国する際に食品を申告しなかった場合、最高10,000ドルの罰金や罰則が科される可能性がある。
米国で禁止されている食品があるのはなぜか？
米国に食品を持ち込むと、うっかり外国の害虫や病気を持ち込むことになり、農業や環境に壊滅的な打撃を与えかねません。
米国への持ち込みが禁止されている食品は？
米国農務省のハザードアセスメントに基づき、ほとんどの肉、鶏肉、乳製品、卵製品は米国への持ち込みが禁止されているか、原産国によって厳しい制限が設けられています。
原則として、狂牛病、口蹄疫、鳥インフルエンザ、豚コレラなどの動物性疾病が報告されている国からの輸入は禁止されています。 また、果物、野菜、植物は伝染病の有無にかかわらず、極めて厳しい規制の対象となる。
米国への持ち込みが禁止されている食品は以下の通り：
- 肉、魚、鶏肉
- 新鮮な乳製品
- 新鮮な卵
- 新鮮な野菜と果物（例外あり）
- 植物
- 種子と塊茎
スープやスープミックスなどの肉製品 ただし、グレーゾーンの場合もある。 例えば、メキシコ産の豚肉製品は禁止されているが、個人的な使用目的であれば少量（よく焼いたものをサンドイッチに挟むなど）であれば許可される場合がある。
どのような食品を米国に持ち込むことができますか？
商業的に許容される方法で包装されている限り、米国に輸入できる食品のリストは多数あります。 例えば、以下のようなものがある：
- 香辛料（柑橘類の葉と種子、レモングラスを除く）
- ケチャップ、マスタード、マヨネーズ
- マーマイトとベジマイトのスプレッド
- 肉製品を含まない既製ソース
- 植物油
- パン、クッキー、クラッカー、ケーキ、グラノーラ・バー、シリア
- ル、その他の焼き菓子および加工品
- キャンディー、チョコレート
- 肉を含まない固形チーズ
- 乳児用ミルク（適量
- ジュース
- 紅茶（コカ茶、バーベリー茶、柑橘類のルースリーフを除く）
- 動物性食品を含まないパスタ
- 小麦粉
- マッシュルーム（土のついていないきれいなもの）
- ナッツ類（ローストしたもの）
- 殻なしのココナッツ
- ニンニク、皮をむいたクローブ、ショウガ（清潔で土がついていないもの）
例外なく、受託手荷物、機内持ち込み手荷物、車両で輸送するすべての食品を税関申告書に申告する必要があります。
米国への輸入：最大量
旅行者のための米国への食品輸入規制は、個人的な使用または個人的な贈り物として輸送するものを対象としています。 転売目的で大量の食品を米国国境を越えて持ち込む場合は、追加要件が適用されます。
米国への食品の商業輸入に関するすべての情報は、FDA（米国食品医薬品局）のウェブサイトに掲載されています。
米国の輸入規制を遵守しなかった場合の結果
機内持ち込み手荷物の中にりんごや小さなお菓子を誤って申告しなかったとしても、必ずしも罰金につながるような重大な事件になるとは限りません。
しかし、その日や治安状況、国境職員の個人的な判断によっては、トラブルや民事罰が発生する可能性があることは知っておくべきです。 意図的に禁止されている食品を米国に輸入しようとした場合、特に厳しい結果に直面する可能性があります。
食品を申告しなかった場合、最高10,000ドルの罰金が科される可能性があります。 一方、米国への輸入が禁止されている食品を申告した場合、いかなる結果にも直面することはない。 その食品は単に保管され、廃棄されるだけである。
米国におけるカナダ製品の免除
カナダ産の果物、野菜、肉製品（羊、子羊、山羊の肉を除く）は、米国に入国する際に例外があります。 カナダ産であることを示すラベルが貼られていれば、通常は許可される。 ただし、特定の地域で疫病が発生した場合は、制限が適用される場合がある。
すべての食品は、市販の包装・密封されたもので、英文の成分表が添付されていなければならない。 また、カナダから持ち込むすべての果物、野菜、肉製品について、領収書やラベルなどの原産地証明を提出しなければならない。
米国へのアルコール飲料の持ち込み
通常、アルコール度数が24％以上70％以下の蒸留酒は、未開封の小売包装で5リットルまで米国に持ち込むことができます。 アルコール度数が24％以下の飲料には、数量制限は適用されません。
注意
アルコールの輸入制限は州によって異なります。 米国に渡航する前に、アルコール飲料管理局（ABC）に渡航先の州の法律を確認してください。
アメリカへ食品を持ち込むには？
航空機で旅行する場合、機内持ち込み手荷物に入れる液体物には厳しい規則があります。 原則として、100ml以上の飲料は受託手荷物に入れなければならない。 ただし、赤ちゃんのミルクは例外です。
パン、お菓子、ペストリーなどの固形食品は、手荷物でも受託手荷物でも輸送できます。 ジャムやスプレッドのような食品は、液体と同じ規則に従ってください。
缶詰や粉末状の食品を機内持ち込み手荷物として持ち込む場合は、保安検査場や税関でさらに時間がかかることが予想されます。
米国への食品持ち込み：データベースと情報
米国に食品を持ち込む際の現在の制限や分類の詳細については、米国農務省のFAVIRデータベースを参照してください。
米国への製品輸入に関する個別情報については、AskNCIE.Products@aphis.usda.govの動植物検疫局に問い合わせることができる。